視覚障害者にとって、iPhoneが役に立つということ
どうもスパです。 今回は、私の幼馴染である友人の話をしたいと思います。
彼とは、小学校・中学校時代を共に過ごし、その後、社会人成り立ての頃にmixiの地元の同窓会コミュニティを通して何度か会っていた仲間です。そんな彼が今、全盲になった。
彼は、今視覚障害者に対して、出張してiPhoneの使い方をレクチャーしたり、iPS細胞の移植治療を行うなど眼科医療の最先端拠点である神戸アイセンター病院にて、同じ症状で不安に感じている患者さんにピアカウンセリングやiPhoneのレクチャーを行なっていたり、盲学校や病院にて講演会を行なっているそうです。
全盲でもiPhoneを使えるということにも驚きましたが、iPhoneがそこまでのことができることに驚きました。ボイスオーバーという機能を使う。視覚に頼らないUIというのは、デザイナーの視点からしても驚くことがたくさんです。なんせジェスチャーと音が中心のUIになっていて、Facebookでもカメラアプリでも視覚なしに操作、確認ができるのです。レストランのメニューですらOCRを使って、テキスト情報を音声データに変えて情報を取得します。
そんな彼が今、叶えたいことを聴き、今まで自分が知らない世界が垣間見えました。
1.医療と福祉の垣根を壊したい
医療と福祉には大きな隔たりがあって、患者/視覚障害者予備軍に対して思うような体型ができていない現状があるとのこと。詳細に記載できないですが聞いていて確かにと思う場面がありました。その人々がより生きがいを感じられるようにする為の支援が医療にはかけていると。
2.視覚障害者のなれる職業として”マッサージ業”という選択肢が強く根付かれている。その当たり前を壊したい。
目が見えないだけで他にやれる仕事はまだまだたくさんあるはず。盲学校に行っている人やその他、視覚障害者たちへ希望を与えたい。小学生までの子たちは、色々な夢を言うのに対して、高校生になるとマッサージ師になるという割合が増えるとのこと。人の情報入力は視覚情報が8割と言われている。しかし視覚を失ったとしても、他の感覚で補うことができる。今は、音や風で場所を把握することができる。そういった能力を活かして、大手車メーカーで、座り心地をひたすら見る人もいる。オフィスのバリアフリーの実態調査テストをしていたりする人もいる。
3.健常者と障害者の垣根を壊したい
視覚障害の子ども達はその時から健常者の社会とは切り離されている。その常識を壊したい。 健常者と一緒に接する機会を作りたい。ブラインドレゴ体験とかしたい。 一般教養は健常者と同じ水準・もしくはそれ以上。
久しぶりに会って、以前付き合っていた頃より体の大きさが2倍くらい太っていて、杖をついてきた時には、正直ショックを隠せなかったですが、話を進めていく中で相変わらずな感じで以前と変わってないということを感じホッとしました。そんな彼の活動も応援していきたいと思います。
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